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オーストラリア・パース道場巡りツアー まとめ

印象的だったのは、指導者同士が流派を越えて学び合い、共に成長していく姿勢です。玉稔館での有段者稽古では、複数の道場の先生方が集まり、基礎技を丁寧に分析し、意見を交わしながら学ぶ様子がとても印象的でした。このような謙虚で真摯な学びの姿勢は、私たち日本の指導者にとっても大きな学びとなりました。


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さらに、杖術の進化と探求にも深い学びがありました。古武会国際武道のスティーブ先生やダレン先生のご指導を通して、雲野先生が遺された杖技が、現在もさらに進化し、体系的に実践されている様子に感銘を受けました。技の構造、力の加減、身体操作を通じて、私自身の今後の指導にも大きな影響を与える発見が数多くありました。


そして、武道の「心」や「徳」を育む場所としての道場の姿は、West Coast Aikidoのロス先生の道場に強く表れていました。家族ぐるみで道場を支え、地域に根ざした教育の場として機能しているその姿は、まさに本来の武道のあるべき姿であり、日本でもなかなか見られない素晴らしい取り組みでした。


加えて、Self Defense Central Dojoでは、視覚的な合図だけを頼りに反射的に技をかけるという高度な稽古法を体験し、考えるよりも「感じて動く」ことの大切さを学ばせていただきました。


また智誠館の姉妹道場である大和国際合気道のムラット館長の、武道に対する真摯な姿勢と深いお考えには、いつも敬意を抱き、多くの学びをいただいております。館長のおかげで、パースの多くの武道家の皆様と出会うことができたことにも、心より感謝申し上げます。道場生の成長を心から願い、温かく見守る先生の姿勢は本当に素晴らしく、私たちにとっても大きな刺激となっています。さらに、ムラット館長の技の動きは、いつ見ても無駄がなく柔らかで美しく、見るたびに深く感心し、学ばせていただいております。


初日のパース観光からランチや沢山の稽古に一緒に参加してくださったダニエル先生と生徒さん達にもお礼を申し上げます。私の話に真剣に耳を傾け、私に怪我をさせないように技をかけようと一生懸命だった生徒さんの真剣な眼差しには「真の武道」を学ぶ姿勢を強く感じ、それも日頃のダニエル先生のご指導の賜物だと確信いたしました。武道歴50年の大先輩が私の話を熱心に聞いてくださるお姿は心に響きました。


すべての道場で共通して感じたのは、オーストラリアの先生方の柔軟さ、探究心、そして武道への真摯な姿勢です。自らの方法を見直し、より良い指導を模索し続けるその姿勢は、まさに「武道家」の鏡であり、私たち日本の指導者も学ぶべき点が数多くありました。


今回の道場巡りにあたり、空港までの送迎をしてくださったムラット先生、そして何度も道場と宿泊先の往復を申し出てくださり、全体のスケジュール作成までご尽力くださったスティーブ先生に、心より御礼申し上げます。特にスティーブ先生には、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。先生のお力添えがあってこそ、今回の道場巡りが実現し、江澤先生もひでさんも「本当に意義深い旅だった」と何度もおっしゃっていました。


これからも、「正しい武道」そして「望月合気道」の精神を未来へつなぐために、互いに学び合い、成長し合う道場同士の関係を築いていくことに賛同してくださったすべての先生方に、心より深く感謝申し上げます。同じ志を持つ先生方による「大きな和(大和)」のチームがさらに広がり、社会をより良き方向へと導く指導者を育てていけたならば、それはきっと、数多くの武道創始者たちが目指した理想の姿に近づくことになるのではないかと、強く感じています。


このような素晴らしい学びの機会を与えてくださったすべての道場の先生方、生徒の皆様、そして旅の仲間たちに心より感謝申し上げます。



 
 
 

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