時間に余裕がある日はスィーツやパンを作ります。家族の喜ぶ顔を見たいのと、自分好みの甘さで作れるからです。おやつを食べるのが好きなのでなかなか痩せませんけど、家の中が甘い香りで満たされるのは心地良く幸せな気持ちになります。今日は何となく抹茶シフォンケーキが食べたくなり、早速作りました。
シフォンケーキ。たまに失敗します。上手く膨らまなかったり、膨らんだのにしぼんで硬くなってしまったり。そういう時は必ず原因があります。メレンゲの泡を潰し過ぎたり、型に流す際に空気を逃さなかったり、まだ熱い内に型から外そうとしたり。要は工程を雑にしてしまうと失敗してしまうのです。ケーキが徐々に膨らんでいくのを眺めながら思いました。
武道の技も同じだと。技が上手くかからない時は、何かが雑になっているだと思います。前回の智情意の話でも述べたように、技をかけるには、技の物理的アプローチのみでなく相手を感じる感覚も大切になってきます。どちらか一方が雑であれば、上手くかかりません。先ほどのケーキ作りの工程のように、生地そのものを作る工程、そして型に出し入れする工程、どちらも丁寧に作業しなければ、綺麗なシフォンケーキにはならないというのと同じです。
その動作をしている時の感情にも仕上がりは左右されます。焦って混ぜたり、丁寧にメレンゲを作らなかったり、急いで型から外したりして失敗するのは、時間がないとかの理由で心に余裕がなくなっている時です。
技も相手の動きに翻弄されたり、自分の感覚に集中できなかったり、相手の動きや反応をしっかりと感じられていなかったりと、心がブレてる時は失敗しやすいのだと思います。形だけでなく、相手の感覚を互いに感じながらかける技は、技をかける方も受ける方もとても気持ち良いものとなります。
そんな事を考えていたら、ケーキが出来上がりました。焼いている時間は色々考えましたが、今回は工程をきちんとしたので、綺麗な抹茶シフォンケーキが焼けました!
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