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執筆者の写真Yoshie Sugai

戦地にいる友へ

遠い戦地から、私と主人の誕生日を祝う言葉、そして私達家族皆の平和を祈る言葉が届きました。




毎日、平和で食べる物にも困らず、安心して眠れる環境にいられる事が、どんなに幸せなのかを彼を想う度に感じます。鳥の鳴き声を聞いた時や花々の美しさを眺める時、彼にもそのような心の平和を感じさせてあげられたらと思います。


ちょうど最近読んだ本の中で、同志社大のキャンパス内にある詩人尹東柱の詩について書いてありました。その時に私と主人と彼の3人でキャンパス内を歩いたのを思い出しました。何気ない会話がとても楽しくて沢山笑っていた光景が浮かびます。


その詩はこう書いてあります。


死ぬ日まで空を仰ぎ

 一点の恥辱(はじ)なきことを、

 葉あいにそよぐ風にも

 わたしは心痛んだ。

 星をうたう心で

 生きとし生けるものをいとおしまねば

 そしてわたしに与えられた道を

 歩みゆかねば。

 今宵(こよい)も星が風に吹き晒(さ)らされる。


自分の命をかけてまで、他人の命を守る為に戦地にいる友。私には何もできず、ただ無事を祈るしかありません。私達の予想以上に悲惨な状況の中、「精力善用自他共栄」を志として、世界が平和になるように精力善用している友。私が今できる事は、彼の無事を祈り、早期終戦を願い、そして武道を通し色々な分野で世界を平和に導くリーダー達の育成に精進する事です。


また彼と私と主人と3人で笑いながら楽しい時を過ごす日を、星を眺めては心から祈ります。






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